今年も非常勤講師として琉球大学環境建設工学科で3年次の設計製図の課題を担当しました。
今年の課題は「街をつくる建築」と題して、国際通りをテーマにしました。最近は観光客のための土産品店が立ち並び、観光地として定着した国際通りですが、観光客だけに頼ることによって生活活動から切り離され、徐々に魅力を失い衰退してしまうことへの危機感は多くの人が感じていると思います。そこで、観光客にも地元の人々にとっても魅力的なまちづくりについて考えて見ました。課題ではアートをキーワードにしました。

アーティストのために住居と一体となったアトリエとアートギャラリーを用意し、国際通りに住みながら創作活動を行うというものです。学生の課題なので条件は緩く設定ていますが、実はこれは実際の活動でも可能性を持っているのではと考えています。国際通りでも1、2階部分にはテナントが入居していても、その上階では空き店舗になっている建物が多い現状で、遊んでいる部屋をアーティストの住居やギャラリーとして格安で提供することはそんなに難しい事ではないと思います。まちづくりには(当たり前ですが)まずそこに住む人が必要です。生活する事によってできる「つながり」が人々を引き寄せる事になり、それがまちの活性化になるのです。数日前の沖縄タイムスの記事でも同じような事例が衰退したまちの復興例として紹介されていました。
結構良い考えだと思いますよ。いかがですか、、、
(makoto)