先日、琉球大学の教育学部生活科学教育というところで、特別講師という立場で
小さな講演を行いました。どういう所かというと、昔の家政学科といった感じです。
そこには住生活学の研究室があり准教授が大学の同期の友人です。
工学部では、将来の建築設計技術者の育成が目的ですが、ここでは、生活者のプロ
を育てるという位置づけだと思います。
講演の内容は私たちの作品について画像と説明を行うことと、学生さんが現在行っている、
自分たちの将来の家族のための住宅の設計についてのアドバイスを行うことでした。

建築の教育を受けていない学生さんの考え方は、多分一般の施主に近いんだろうなと
思いながら、コメントをしていました。
その中から、印象に残ったやり取りをひとつだけ
学生:自分が計画している建物は、大嶺さんのようにかっこ良くないのですが、どうすれば、
かっこ良くできますか。
大嶺:、、、、、、。多分、それが普通の人とプロの違いです。
そこで、気がついたのは、設計では技術的な専門性ももちろん必要ですが、デザイン(計画)
については、多少の知識さえあれば普通の人でもある程度できてしまう程、小さな差しかない
のではないか。だから、その小さな差を決定的(圧倒的)な物にしないと、建築家としてやって
いけないんだなとあらためて思いました。
まじめな事ついでに、
ウチの事務所の若者2人が、県が主催するU-40(40才以下の設計者対象)の
コンペで、最終審査まで残る事ができました。
明日(11月16日)の公開審査に向けてがんばっています。
選ばれるのは1点ですから、一人選ばれるともう一人はかわいそうかな、などど
超都合の良い妄想を楽しんでします。
(makoto)